静岡済生会看護専門学校

専門分野Ⅱ

トップページ > 専門分野Ⅱ > 専門分野Ⅱ(老年看護学)

専門分野Ⅱ(老年看護学)


専門分野Ⅱ(老年看護学) 講義4単位(105時間)・実習4単位(180時間)
1.専門分野Ⅱ(老年看護学)の考え方

   老年期の対象は、人生の最終ステージを自己実現に向けて生きている存在であり、長年の抱負や経験に裏付けられた知識と生活の厚みを持つ社会の資産である。一方、加齢変化による種々の機能が低下していく過程でもある。死は生物の自然現象であり、老化の先には死が存在している。高齢者は、長年の生活体験や人生経験により個別性が強く、他の年齢層に比べ、個人差が非常に大きい。現在、超高齢社会が到来し、後期高齢者人口の増加率が著しい現状がある。そのため、高齢者の健康の維持・増進、障害を予防し自立した生活を送れるよう支援が行われている。しかし、寝たきりや認知症などのケアを必要とする人々が増加する一方、医療改定に伴い入院期間の短縮、家族の介護力の低下や老々世帯及び独居老人の増加による社会問題が生じている。

   老年看護学では、多様な価値観を持った高齢者へ関連職種との連携を図りながらQOLを充実させるための看護ができる能力を養うことが求められている。しかし高齢者理解については、核家族化が進み、人生の先達としての尊敬や畏敬の念を抱きにくい社会環境にあるうえ、まだ体験のない老年期の対象についての看護を学んでいくことになる。そのため、体験学習やグループワーク、演習等を取り入れ、学生が多様性を持った高齢者に看護が提供できる能力を養う授業内容の工夫が必要である。老年看護Ⅰでは、老いて生きる人々の生活とそれを取り巻く社会の視点で高齢者をとらえる。そして高齢者の暮らしを支える機関や取り巻く社会情勢を理解する。老年看護Ⅱ・Ⅲ・Ⅳでは、老年期特有の健康問題についての理解と看護を学ぶ。予防活動、健康レベルに応じた援助と人生の最終段階にある高齢者の看護について学ぶ。生活機能維持に向けての援助や高齢者の健康段階に応じた看護援助が実践できるよう学習する。老年看護では機能維持や予防が重要であるとともに、後期高齢者人口の増大により、認知症高齢者の看護、終末期看護が重要である。また、学習を通して人生の最終段階にある老年者の生命と人格を尊重する態度を養いたい。




2.目的
   ライフサイクルにおける老年期の多様性を全人的に理解し、その人らしい生活を送れるように、高齢者とその家族の健康生活を支える看護を学ぶ。


3.目標

  1)老年期の特徴を全人的に理解する。 


  2)高齢者を取り巻く環境を理解する。

3)高齢社会における老人医療と福祉の意義を知り、関連職種との連携と看護の役割について学ぶ。

4)高齢者の健康の維持・増進、障害を予防し、自立したその人らしい生活を送れるような支援について学ぶ。

  5)加齢変化や健康障害により、生活機能が低下した高齢者への看護を学ぶ。
   6)高齢者と高齢者を介護する家族の生活を支える看護を学ぶ。
   7)人生の最終段階にある高齢者の生命と人格を尊重する態度を養う。
   8)老年期の特性を基盤に生活機能の視点から看護の展開方法を学ぶ。